J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。冷え込む朝でした。年初から大変な災害が起きていますので新年ムードにもなれませんが株式市場は年初から海外の弱含みの市場を尻目に33000円台の根固めに入っているようです。今年の日経は強そうですね。前日、米国金利が上昇して日米金利差から為替が144円台中盤に下落していますが、株はしっかりしているところからも株の強さがうかがえます。
報道では日銀は春までにはマイナス金利を解除するように根回しをしているようです。2024年年末の10年国債利回りはアナリストの予想平均で1.049%だそうです。仮にそうなるとフラット35の金利は2.3%程度までの上昇が見込まれます。(2024年1月は1.86%)変動金利の基準金利は2.475%で変化はないと言われていますが優遇金利(基準金利と店頭金利の差額)が今後縮小する可能性があるようです。優遇金利は借り入れ期中に変更はないと言われています。アナリストの多くが考えているシナリオは春先頃マイナス金利を解除して春闘の賃金の上昇率を見ながらCPIを検証して短期金利をプラス圏に年末ごろまでに持っていくことです。海外要因に大きく左右されるのでアメリカの経済状況・金利環境、中東情勢には注意が必要です。またアメリカは大統領選挙を控えていますし長引くウクライナ戦争も懸念材料です。エネルギー価格の上昇は景気循環とは別に価格上昇を招きますから日銀の手腕が問われるでしょう。本心は国債費の上昇や保有国債の価値の毀損など問題は出てくるので大きく利上げは考えていないのではないでしょうか。異次元緩和の副作用に注意しながらの運営になります。我々企業は調達金利が上昇しますから、物件の買い入れには注意が必要になります。大手建売メーカーは買い入れ額にキャップを付けているようですし、借り入れが多いデべなどが保有物件を市場で掃くタイミングもあるかもしれません。資金繰りと収益チャンスのバランスがとても難しい1年になりそうです。ピンチはチャンスですから備えをしながら攻めるときは攻める、ソフトバンク孫さんの手法がお手本になります。勿論規模はソフトバンクとは全く違いますが、マインドということでお許しください。ではロケットスタートとはいわずゆっくりと2024年スタートしていきたいと思います。
2024年1月5日
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