J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。朝は小雨が降ってました。
金融市場は金利の上昇が止まらず土砂降りです。FOMCまでのポジション調整だと考えたい
物です。今日の日経新聞に日本国債の残存7年と金利と10年の金利水準が逆転していると
記述がありました。残存7年の国債は債券先物のHedgeに使われるため日銀のイールドカーブコントロールの対象になっていません。7年の金利を適正水準と考える事も出来ます。
もっというとOISという商品があります。(オーバーナイト・インデックス・スワップ)
この商品は日銀の金融調節を行うオーバーナイトという1日以下の資金の貸し借りの金利を
ベースに40年まで金利のカーブを引く事が出来る商品です。こちらの商品の10年物は0.515%と日銀のYCCをはるかに上回る金利で取引されています。商品の性質上1年毎の
再投資が想定上可能なのですが(国債金利も半年毎の利払いがあります。)日銀の0.25%
の誘導金利がいかにコントロールが難しいかという事が分かる気がします。昨日8000億買い入れしています。この介入は為替の介入とは規模は桁が違います。2010年の為替介入時は2兆円を超え過去最高とありましたが、日数的には今回の債券の介入とは規模が違います。10年の金利は抑え込めても他の金利が上がってしまっては趣旨が変わってきます。
市場参加者に儲けの機会を与えてるだけになりかねません。実体経済はまだ、金利の上昇には耐えられないと考えるので日銀には是非頑張ってもらいたいのですが、1992年のBOEの
ポンド介入時ヘッジファンドのジョージソロスに敗れたような事がない事を祈りたいです。
その為には今週のFOMCが無事に通過する事を祈るばかりです。
不動産業界の為にも過度な金利の上昇は避けて欲しいと思います。
2022年6月15日
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