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日本復活の裏に地政学。金利のある世界、見極めが難しいです。

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は霧雨。午後には上がる予報です。気温が低いので体調管理気を付けたいものです。

欧州産の住宅集成材原料は現燃料高、為替安の影響で1月~3月6%上昇しました。ラミナ板と呼ばれる木造住宅の梁や柱に使われます。日本では住宅需要の減少で22年後半からラミナ材の値下がり基調が続いていましたが23年後半から欧州の人件費電気代が上がったとの事で値上げが行われているようです。また中東の治安の悪化で紅海経由の商船への攻撃が活発になっていて現在は喜望峰経由に変わり航海日数が20日伸びたことも値上げに関係しています。世界的な地政学の変化が現在の日本の株の復調やインフレに影響していると「武者リサーチ」の武者陵司氏は言っています。米中の対立で半導体などのハイテク製品の供給網のアジアの拠点が日本になり日本に特需が起こっている。高度経済成長を起こした、朝鮮戦争特需に似ていると武者さんは言います。またバブル期は長期金利が8%なのに対して株式利回りは2%しかなかった。現在は長期金利が0.8%で株式利回りは6%程度。債券が異常に高く、株式が異常に安い状況と分析しています。仮に長期金利と株式利回りが3%とするとPERが33倍、現在の水準の2倍7万円~8万円あってもおかしくないといいます。20年前、日経平均が1万円の時から今日の4万円を予測された武者氏。心眼叶うのでしょうか? 市場では3月のマイナス金利解除の確立を53%とOISのレートから分析しています。半々ですが三菱UFJ銀行の執行役員関氏は日本のCPIが2%を超えて推移している事春闘での賃金上昇が昨年を上回る事が予想され3月のマイナス金利解除を予測しています。解除については4月が有力視されていますが、足元で円安が進み個人消費へ悪影響が懸念され4月末には衆議院補欠選挙があり、勝敗次第で政権運営が不安定化するリスクを踏まえると不確実なリスクがあり3月が有望だといいます。2024年央には米国、欧州で利下げに踏み切る可能性が高く米大統領選もあるためマイナス金利を解除してから次の利上げを見極める時期を長くとる事で政策に余力が出ると分析しています。マイナス金利を解除しても当座預金の超果樹備金すべてに0.1%の利回りを日銀が付ける1層構造が有力だとした。昨日の日経新聞では1層構造は銀行の収益が上がると予測していました。また当座預金に資金が滞留する事、日銀の収益が圧迫され株価が下がった時に膨れ上がった日銀資産の毀損に対し円安の仕掛けが行われる懸念も呈していました。昨夜の株式市場は大幅安、パウエル議長の議会証言の前にポジションを少なくする動きが入ったといいます。先物のSQの日程が近く、相場のボラティリティが上がっていると思います。実需というより投機資金の動きが昨夜の相場だった気がします。

金利のある世界は不動産投資にはマイナスです。家賃が上がる事、右肩上がりの地価を前提にしないと株式や、債券利回りとの比較でリスク対比見劣りしてしまいます。また調達金利の上昇につながる債券金利上昇は不動産仕入れや、投資においては難しい局面になります。地域毎に市場を見据えて投資する局面に入ってきたと思います。

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2024年3月6日

 

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