J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。今日も暑い。同業者の皆様現地販売会体調に配慮しながら頑張りましょう。
昨日の日銀のYCC誘導上限金利実質1%を容認について考察してみました。起こり得る状況は日本国債10年債の金利が1%程度まで上がる余地が出来ました。アナリストの見解では日銀の介入がない場合の10年債の実勢は1%程度のようです。また8月の国債買い入れ額の中期のゾーンを500億円程度増額しているのでイールドカーブは中期が若干抑えられるので10年債の頭も抑えられるようです。よって同アナリストによれば10年債は0.7%~0.8%になると予想されています。
そうなるとフラット35の金利はどうなるのでしょうか?
フラット35は住宅支援機構が発行するMBSの金利がベースになります。8月の金利はYCC変更の影響は営業日数上軽微なので上昇は限定的になります。9月の金利は連動する10年国債金利に大きく影響するので7月金利1.73%から1.9%~2%程度になるのではないでしょうか?
発表された国内CPIも落ち着いている中での今回の決定には不可思議な点もあります。
海外のインフレも落ち着いてきているので逆行しているとの声も聞こえますが、夏休みに入って相場が薄くなる中でヘッジファンドに為替で攻められて苦汁で上げると思われるのならいっそこのタイミングというのも頷ける気がします。
では景気はどうなるのでしょうか?
海外を見ても利上げだけが株価の頭を抑えるという事はありません。事実政策金利の変更があったわけではないので、景気への影響も少ないと思われます。株価は昨夜の市場をみても上昇して来週始まります。為替も141円台に戻っていますので大方パニックのような市場は落ち着いたと見るべきだと思います。
よって不動産市場への影響は限定的だと考えられます。借り入れの多い企業の調達金利が上昇することは予想されます。資金の回収のために今ある物件を現金化するため価格が下がる事、上昇した金利分を価格に転嫁する事で価格が上昇する両面考えられます。
変動金利は動かないので消費者の駆け込み需要などは起こらないと予測します。市場は緩やかに上昇方向に向かい海外の景気次第では秋口から踊り場に入る可能性も考えています。
動きを注視して皆様へお伝えできればと思います。個人的意見なので判断は皆様自身でお願い申し上げます。
2023年7月29日
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