J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。今日も寒い朝でした。
本日は注目の日銀政策決定会合が開かれます。
黒田総裁後のYCC撤廃への地ならしが今回も行われるとの観測から先週木曜日から10年国債は売りを浴びせられ年初からの国債買い入れは17兆円に上ったと報道がありました。
国債の殆どを日銀が買い入れている中で国債を持っていない参加者がなぜ国債を売れるのかという疑問を持っておりました。
日銀が国債の貸し出しをする制度があるのを知っていましたが、ヘッジファンドはその制度を通じて国債を売っているという話を市場関係者から聞きました。
日経の報道では17日だけでも8兆7000億あったと言われていて正常な使い方だけでなく投機目的にも使用されているようです。日銀を苦しめている元凶はこの貸し出しではないでしょうか?
そこで今日の決定会合ではその貸し出しの要件が引き締められるのではないかという噂もあります。
しかしながら中長期的に市場の歪みは解消する必要があります。実態に合わない政策は副作用を生み出すからです。
可能性は2つ。海外のインフレが収まって金利水準が低下し始める事。2つ目は日銀自ら金利の上昇を認める事です。
1つ目の海外のインフレは落ち着いてきているニュースが出ています。2年前の7月ごろから言われていた「ウッドショック」木材の価格が急騰した事例で日本の建築価格の高騰を招きましたが、最近木材がだぶついて価格がウッドショックを下回ったといいます。日銀はジーっと海外の景気が落ち着いてくることを待つことで危機を回避することもできるかもしれません。動かざること山のごとし。これも立派な戦略です。
2番目の日銀が行動することはメインストリームだと思いますが、1990年頃のバブルを崩壊させたきっかけとなった総量規制は動いた結果ともいえます。
難しい選択になることはわかっていますが、だからこそ注目が集まる日銀決定会合。
お昼頃発表されます。
2023年1月18日
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