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日銀決定会合。低金利継続です。

J&H HOME(株)小野弘志です。 東日本橋は晴れ。

昨日日銀の決定会合が開催されました。現状維持の結果でしたが、その後に発表された

「展望レポート」では2022年の物価の予想を0.2%上昇させ1.1%との見通しを

示しました。 

その後行われた黒田総裁の記者会見でも総裁は「利上げの議論は全くない」

と発言し、市場で一部見られていた政策修正期待を一蹴しました。

日本国債10年物は先週から金利の上昇傾向にはありますが、昨年夏に付けた0.13%を

若干上回る0.15%程度で推移しています。

黒田総裁は円安も若干の物価上昇に寄与しているとも発言しています。

世界的にインフレが高まっている中で黒田総裁の今回の発言から、我々不動産業従事者

は住宅ローンを顧客に提案する際、変動金利を推奨しやすくなりました。

日銀はイールドカーブコントロールを採用していて、10年国債についても債券を無制限に

買い入れる事で金利を低く抑え込むことに成功していますが、買い入れ額はここもと

減り続けていて、こっそり金融緩和を緩めている ーステルステーパリングー 

とも言われています。 逆に外資の国債市場でのパフォーマンス力が上がっていて、

国債の保有率も13%程度に上昇していると言われています。

外資は恒久的に国債を持ち続けませんから金利が上がると思えば大きく売りに転じ、

日銀が市場を抑止できなくなると思われますが、統計をよく見ると海外が保有しているのは

殆どが短期の国債で、投機的に日本国債を買っているのではなく、べーシススワップなど

のヘッジとして購入している事挙げられ、今のところこの割合では大丈夫なのでは

ないかという市場関係者の声を聴きました。

それよりも、日銀当座預金に現金を積んでいる都銀・三菱UFJが日銀への積みすぎを抑制するために設けられたマイナス金利ゾーンまで預金を増やしている事が報じられ、運用難で

マネーが滞っている現状が浮き彫りになっています。確かにアメリカがトリプル安となっている中で、一時的に資金を置いておくためではないかと推察しますが、どんどんお金が回り

コロナ禍でも投資の波が緩まないようになるとよいインフレになるのではないかとも

思います。

2022年1月19日


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